サービスの品質がトップクラスの国の末路
どうもKANEPONです。
2020年も半分が過ぎようとしています。
2020年といえば、個人的にIT界隈の進化が結構はっきりと実感できそうになる年になりそうな感じです(語彙力)
というのも、2020年からは5Gが本格的に始動し始め、みんな大好き(?)PS5というプレステ第5世代機が登場します。
そういったテクノロジーの分野が次世代に突入しているというのもそうですが、youtubeなんかも2019年頃からかなり盛り上がってきている様子です。
多くの芸能人やタレントがyoutubeデビューを果たし、今まではありそうでなかったコンテンツもかなり増えてきています。
たとえば〇〇大学といったような、ちょっと前までは有料レベルの有益情報を無料で沢山発信しているyoutuberの人たちの動画ですね。
youtubeがあればもう大学いらなくね?と言ったら大げさですが、ホントにそう思えてくるほどに充実した内容の濃い情報群たちが今はyoutube上にあふれています。
そして一昔前だと有料だったワードやエクセルといったPC業務の基礎的なソフトが今だと無料で使えてしまいます。
無料フリマアプリ、便利な宅配サービス(最近だとウーバーイーツが注目されてる)など、便利で嬉しいサービスがたくさんあります。
月額1000円くらいで大量の音楽が聞ける定額制音楽ストリーミングサービス、無料のスマホゲーム。
ここ10年くらいでめちゃくちゃいろんな便利なサービスが増えてきました。
さて、そんなサービス過剰ともいわんばかりの現代社会、まだまだ発展途上国はそうではないのかもしれませんが、日本を始めとする先進国は非常にサービスの品質がよく、こんな良質なサービスを受けれるなんていい時代に生まれたなぁ〜なんて思いを馳せるのですが、世界でも特にサービスの品質がずば抜けてトップである我が国日本。
日本のサービスの品質は間違いなく世界トップレベルでしょう。
電車が時間通りにきちんと来る、お客様は神様精神でどんなに理不尽なしょうもない客にも丁寧な接客をする(主に全国チェーン店)
落とし物をした際などに警察に電話をするときちんと応対してくれる(欧米だと落とし物関係の電話は意外と適当にあしらわれるらしい)など、日本は非常に国民に対してサービスが過剰すぎるくらいに良いです。
サービスの品質がトップクラスの我が国日本の末路
しかし、そんなサービスの品質がトップクラスの我が国日本の末路はというと…
低俗なAMAZONの商品レビュー、平均年齢8歳くらいかと思わせる稚拙なアプリレビュー、ファストフード店でしょうもないイチャモンを付けるオヤジ、コンテンツを発信してくださっているエッセイストやアーティスト、タレントへの心無い誹謗中傷、ネット上ではびこるクレクレ乞食行為、評論家気取りのツイッタラー、上げればキリがありませんが、現代の日本人は少々わがままになっている気がしてならないのです。
やはりイキ過ぎたサービスは人をわがままにするなと思うのです。
以前テレビでやっていた松本人志と宮本茂(マリオやゼルダシリーズの開発者)が対談するという非常に面白い番組を放送していたのですが、その対談で松本人志が
「ファンはわがままですよねぇ〜、本来お笑いというのは笑わせる側が凸で受け取り手が凹であって、それでカチッとハマって成立するんですけど、最近は受け取り手も凸なってきて、我々が凸を押し付けると凸同士でうまくハマらないんですよねぇ〜」といっていたのをよく覚えています。
これは過剰なサービス(より面白いコントや漫才)がサービスの受け取り手(漫才やコントを見ているファンの人)をわがままにするということと同じではないだろうか?
今はたくさんのお笑い芸人がいて、それらのコントや漫才をyoutubeなどで無料で公開して沢山の人を笑わせています。
そのお笑いレベルもすごく上がっています。
しかし、そんなレベルの高い質の高い大量のコンテンツを与えることで、やはり人はもっともっと!となり、どんどんわがままになっていくのではないだろうか。
そのため、少しでもレベルが下がると、昔はもっとよかった、もっとちゃんとやれ。などと思ってしまうのではないか。
人の欲には際限がないので、これくらいのサービスで満足!といったふうにはなりにくく、もっと質の良いサービスを求めようとします。
そうするとキリがなく、どんどんわがままになっていって、先程の松本人志がいったように、本来凸と凹で成立するものを凸と凸になってしまって互いにぶつかり合ってしまう、というふうになってしまうのではないだろうか。
サービスの品質が高いことは非常に喜ばしくありがたいことなのだが、人の欲望には際限がなく、もっともっといいサービスを求め続け、1億総ワガママ国家になっていくのでは?とも思わざるを得ません。
1億総ワガママ国家になってしまってはいいサービスも生まれづらいだろうし、人々の幸福度が更に下がってしまう気がしてならない。
今一度我々は非常に質のいいサービスを受けて生きているということを自覚し、もっと謙虚にもっと感謝して日々を生きていくのがいいのではないだろうか?
私は強くそう思う。
そうすればいちいち人のことを誹謗中傷したり、何の参考にもならないような商品レビューやアプリのレビューに時間を費やさなくても良くなるのではないだろうか。
ただの暴言やワガママからくる不満なのではなく、きちんと一本筋の通った批判や指摘を冷静に客観的にできる人間が増えてほしいものです。
もっと感謝の心を持って人を非難する時間を本一冊読む時間に変えれば啓蒙があがってもっと幸せになれるよ!